60AM026|第60回 作業療法士国家試験 過去問
災害時の作業療法士の対応で優先度が低いのはどれか。
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正解: 5
正答
5.避難者個々への筋力増強訓練
この問題のポイント
災害時の作業療法士の活動は、集団や環境の安定を優先する構造になっています。急性期の避難所環境では、避難者の安全と生活の継続を支えるため、環境整備や感染予防といった「環境・集団レベルの対応」が最も重要です。個人の機能回復を目的とした「個別の筋力増強訓練」は、その段階では実施が困難で、優先度は低いです。
解説
災害後は避難者が不安定な状態にあり、生活不活発病や感染症のリスクが高まります。そのため、作業療法士はまず「避難所の状況把握」(ニーズや人数、環境の把握)を行い、その上で「動線の整備」「感染予防対策」「生活不活発病の予防」を優先的に実施します。これらの活動は、避難者の安全・生活の維持・機能の維持を直接支えます。一方、**「避難者個々への筋力増強訓練」**は、平時のリハビリテーションに近い介入で、急性期の避難所環境では実施が困難であり、生活の安定を支えるための「環境・集団的対応」に比べると優先順位が低いです。
選択肢の確認
1.感染予防対策:集団感染リスクが高いため、最優先。
2.避難所の状況把握:支援の起点となるため、必須。
3.生活不活発病の予防:長期避難で発生しやすいため、重要。
4.避難先での動線の整備:移動の安全・効率を確保するため、優先。
5.避難者個々への筋力増強訓練:個人への機能訓練で、急性期には実施が難しい。
覚えるポイント
災害時は「環境を整える」ことから始め、その上で「生活を支える」ことが求められます。個人の筋力向上は、復旧段階(後期)に向けた介入として有効ですが、急性期・避難所段階では優先度が低いことを覚えてください。