59PM076第59回 作業療法士国家試験 過去問

前頭葉の損傷による高次脳機能障害で生じるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5

正答

2・5(肢節運動失行、Broca失語)

この問題のポイント

前頭葉の損傷は、高次脳機能障害を引き起こすことが多く、特に運動計画の形成言語の発話に関与する領域の損傷によって現れる。作業療法士が臨床で扱う「行動・認知・運動の遂行」に直接関連するため、正確な病態理解が重要。

解説

前頭葉は、運動の計画・執行、言語、注意、社会的行動を統括する領域である。その損傷により、肢節運動失行(運動野・運動前野の損傷)やBroca失語(優位半球前頭葉下部、特にBA44・45領域)が生じる。
→ 肢節運動失行は、巧緻な動作や連続運動(例:箸を持つ、物を拾う)が困難になる状態で、作業療法においては「動作の計画・実行」の障害として頻出。
→ Broca失語は、話す際に語りの開始が困難で、語りの流れが途切れるが、聴解は保たれる。これは前頭葉の「言語生成」機能の損失として認識される。
これらの症状は、作業療法の介入において「行動の遂行能力」や「認知的行動調整」の評価に直結するため、特に重要。

選択肢の確認

1.視覚失調:頭頂葉(後頭葉)損傷で生じる。視覚誘導運動の障害。誤り。
2.肢節運動失行:前頭葉損傷で生じる。正解。
3.触覚失認:体性感覚野(頭頂葉)損傷で生じる。誤り。
4.相貌失認:紡錘状回(側頭葉・後頭葉)損傷で生じる。誤り。
5.Broca 失語:優位半球前頭葉下部損傷で生じる。正解。

覚えるポイント

「前頭葉=行動と言語の中枢」。運動の計画(肢節運動失行)と言語の発話(Broca失語)が、高次脳機能障害として最も頻出。作業療法の現場では、これらの障害をもとに「生活行動の遂行支援」を設計することが求められる。

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