59PM046|第59回 作業療法士国家試験 過去問
SST の説明で適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2.具体的な対人場面を設定して行う
この問題のポイント
SST(社会生活技能訓練)は、精神障害患者の社会的スキル向上を目的とした行動療法的介入です。その特徴として、実際の生活に近い「具体的な対人場面」を用いてロールプレイを実施することが核心です。この訓練は、患者が日常的な人間関係の中でどのように行動すべきかを学ぶため、場面設定とフィードバックが不可欠です。
解説
SSTは、社会的スキルを学ぶための行動療法的プログラムで、認知行動療法や社会的学習理論を基盤としています。治療では、患者が実際に遭遇する可能性のある場面(例:職場での会話、学校でのグループ活動)を事前に設定し、その場面を模倣してロールプレイを行います。このプロセスは、場面の設定 → モデリング(良い例の観察) → ロールプレイ → フィードバック → 再練習という流れで行われ、患者が対人関係においてより適切な行動を取れるように導きます。特に、患者が「どのような対話や態度が適切か」を体験することで、社会的行動の改善が期待されます。
選択肢の確認
1.精神分析理論を基盤にしている。:間違っている。SSTは精神分析とは異なる理論を用い、学習理論に基づく。
2.具体的な対人場面を設定して行う。:正しい。SSTの中心的な特徴であり、治療の根幹。
3.ストレスのかからない技法である。:間違っている。ロールプレイやフィードバックは一定程度のストレスを伴うが、安全な環境で管理される。
4.基本的生活リズムが整ってから開始する。:間違っている。生活リズムの安定は必要条件ではない。病状が安定すれば入院中でも実施可能。
5.ロールプレイの相手役はスタッフが優先して行う。:間違っている。参加者同士が互いにロールプレイを担うことが多く、スタッフが常に相手役とは限らない。
覚えるポイント
「SSTは、具体的な場面で練習する」→ 「S→S(場面)→練習」で覚えましょう。