59PM031|第59回 作業療法士国家試験 過去問
上腕能動義手の適合判定で、肘離断患者の場合に実施しない検査はどれか。
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正解: 1
正答
1.回旋力に対する安定性
この問題のポイント
肘離断患者では、肘関節が解剖学的に消失しているため、肩関節と義手ソケット間の「回旋力に対する安定性」は評価対象外です。切断レベルに応じた検査項目の選択が、臨床的適応を正しく判断する鍵です。
解説
上腕能動義手の適合判定において、肘離断患者(肘関節離断)は、肘関節が完全に喪失しているため、義手の回旋動作を支える「肘関節の回旋力安定性」は評価できません。この検査は、上腕切断患者において肘関節部位での安定性を確認するためのものであり、肘離断では残存肢が体幹側に位置するため、その機構は存在しません。代わりに、義手に組み込まれた「肘継手」による機能を確認するため、肩関節の屈曲角度やソケットの適合、引っ張り荷重、ケーブル効率などの検査は実施されます。
選択肢の確認
1.回旋力に対する安定性:肘離断では肘関節が存在しないため、評価されない。実施しない。
2.ソケットの適合チェック:どの切断でも義手の適性確認の基本項目。実施する。
3.引っ張り荷重に対する安定性:視覚的・物理的安定性を確認するため、実施される。実施する。
4.ケーブルシステムの効率チェック:能動義手の操作効率を確認するため、実施される。実施する。
5.肘の最大屈曲に要する肩関節の屈曲角度:肘継手を使用するため、肩関節の適切な屈曲を確認。実施する。
覚えるポイント
「肘離断=肘関節なし=回旋力評価不要」を頭に入れる。検査項目は切断レベルに応じて変化するため、患者の切断部位を正確に把握することが、適切な適合判定の第一歩です。