59AM082|第59回 作業療法士国家試験 過去問
ADL で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.環境要因によって影響を受ける。
この問題のポイント
ADL(日常生活動作)は、個人の能力だけではなく、周囲の環境がその実際の遂行に大きな影響を与えることを理解することが鍵です。特に、住環境、道具の有無、介助者の存在などは、同じ能力を持つ人が自立度を大きく変える要因です。
解説
日常生活動作(ADL)とは、食事、洗濯、入浴、排便など、基本的な生活行動を指します。これらの動作は、個人の身体的・認知的機能だけでなく、周囲の環境に強く依存しています。たとえば、段差がある居室では歩行が困難になり、手すりがなければ自立した行動が難しい場合があります。この「環境依存性」は、国際的な分類(ICF)でも強調されており、作業療法においては環境調整の介入が重要です。ADLの評価では、FIM(Functional Independence Measure)がよく用いられますが、Fugl-Meyerスケールは脳卒中後の運動機能評価に特化しており、ADLとは関係ありません。
選択肢の確認
1.環境要因によって影響を受ける。:正しい。ADLは環境によって実際の遂行が変化するため、環境要因の評価が不可欠。
2.IADL が概念の基礎となっている。:間違っている。ADLが基礎で、IADL(手段的日常生活動作)はADLの拡張概念。
3.生活機能より包括的な概念である。:誤り。生活機能(ICFの活動・参加)の方がより包括的で、ADLはその一部。
4.2000 年代初頭に世界保健機関によって定義された。:誤り。ADLの概念は1945年にDeaver & Brownが提唱。WHOのICFは2001年に採択されたが、ADLの定義はそれ以前に確立。
5.評価スケールとしてFugl-Meyer Assessment scale が用いられる。:誤り。Fugl-Meyerは運動機能評価であり、ADL評価には使用されない。
覚えるポイント
ADLは「環境に左右される」こと。作業療法では、患者が自立できる環境を整えることの重要性を常に意識しましょう。