59AM030|第59回 作業療法士国家試験 過去問
感覚検査で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
感覚検査では、検査項目ごとの適切な道具や手法が問われます。特に振動覚検査は、標準的な検査手順を正確に理解できているかが評価されます。他の選択肢は、実際の臨床で誤った刺激や誤った評価を招く可能性があるため、注意が必要です。
解説
振動覚は、128Hzの音叉を使用し、内果、橈骨茎突、胸骨などの骨の突出部に当てて検査します。骨の振動が深部感覚受容器(Pacini小体)を刺激し、その振動を感じられるかどうかを評価します。この検査では、皮膚に直接振動を伝えることにより、深部感覚の機能を確認できます。他の感覚検査と異なり、皮膚の表面に直接刺激を与えるのではなく、骨を通じた振動が重要です。
選択肢の確認
1.温度覚検査に氷を使用する。
→ 適切でない。温度覚検査には冷水(10~15℃)または温水(40~45℃)を使用し、氷(0℃)は過度に冷やし痛覚を誘発するリスクがあるため不適切。
2.痛覚検査はピンで皮膚をこする。
→ 適切でない。痛覚検査はピンで軽く刺す(点刺激)が基本だが、皮膚を「こす」ことは摩擦による表在感覚の検査に該当する。
3.立体識別覚検査に鈴を使用する。
→ 適切でない。立体識別覚は、鍵やコイン、ボタンなどの形状を識別する検査で、鈴は音による識別に偏るため不適切。
4.位置覚検査は指腹と爪をつまみ動かす。
→ 適切でない。位置覚検査では指の側面(橈側・尺側)をつまんで動かす。指腹をつまむと圧刺激の混入が生じ、正確な評価が困難になる。
5.振動覚検査は音叉を皮膚の骨突出部に当てる。
→ 適切。128Hz音叉を骨の突出部に当て、振動の有無を確認する。臨床で標準的な手法。
覚えるポイント
感覚検査のうち、**振動覚は「128Hz音叉+骨突出部」**がキーポイント。温度覚は氷を使わず、痛覚は「刺す」こと、位置覚は「側面」をつまむこと、これらを意識することで誤検査を回避できます。