120A2|第120回 医師国家試験 過去問
内科系腎・泌尿器尿路感染・結石
我が国の腎・尿管結石症に関する説明で正しいのはどれか。
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正解: d
正解
d 糖尿病との関連が指摘されている。
解説
腎・尿管結石症(上部尿路結石)は、近年我が国で増加傾向にある泌尿器疾患です。食生活の欧米化や生活習慣病(メタボリックシンドローム)との強い関連が指摘されており、その疫学的な特徴を押さえておくことが重要です。
各選択肢の検討
a 好発年齢は20歳台である。
誤りです。好発年齢は男性で40〜60歳代、女性で50〜70歳代(閉経後)と中高年に多くみられます。若年層である20歳代がピークではありません。
b 結石成分は尿酸が最も多い。
誤りです。結石の成分で最も多いのは、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの**カルシウム結石(約80%)**です。尿酸結石の割合は約5%程度にとどまります。
c 罹患率は男性より女性が高い。
誤りです。罹患率は年間を通じて男性の方が高い傾向にあります(男女比は約2〜3:1)。ただし、近年は女性の罹患率も上昇してきています。
d 糖尿病との関連が指摘されている。
正しいです。尿路結石症は、肥満、高血圧、脂質異常症、そして糖尿病などのメタボリックシンドロームと強く関連しています。インスリン抵抗性により尿のpHが低下(酸性化)しやすくなり、尿酸結石やカルシウム結石の形成が促進されると考えられています。
e 膀胱・尿道結石症より罹患率が低い。
誤りです。尿路結石のうち、腎結石と尿管結石を合わせた**上部尿路結石が全体の約95%**と圧倒的多数を占めます。膀胱結石や尿道結石といった下部尿路結石はごく一部です。
覚えるポイント
- 部位:上部尿路結石(腎・尿管)が約95%を占める
- 主成分:カルシウム結石が最多(約80%)
- 好発年齢:中高年(男性40〜60歳代、女性50〜70歳代)
- 男女比:男性に多い
- 関連疾患:メタボリックシンドローム(特に糖尿病や肥満との関連が深い)