119E50|第119回 医師国家試験 過去問
外科系呼吸器外科気胸・胸膜疾患
昨日と本日の胸部エックス線写真を比較して、大きな変化は認められなかった。 適切な治療方針はどれか。
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正解: c
正解
c 外来で経過観察
解説
前問から、この症例は 自然気胸 と考えられます。
そして今回、昨日と本日の胸部エックス線写真を比べても 大きな変化がない ため、気胸は進行しておらず、全身状態も安定していると判断できます。
このような場合の適切な方針は、外来で経過観察 です。
判断のポイント
- 若年者の自然気胸
- バイタルサインが安定
- SpO2も大きく悪くない
- 胸部エックス線で増悪していない
- 症状も比較的軽い
こうした条件では、直ちに侵襲的治療を行わず、外来で経過を見ることがあります。
どんなときにより積極的治療が必要か
- 気胸が拡大している
- 呼吸状態が悪化している
- 緊張性気胸が疑われる
- 持続する気漏がある
- 再発を繰り返す
このような場合には、胸腔ドレナージや手術を検討します。
しかし本症例はそこまでの状況ではありません。
各選択肢の検討
- a 抗菌薬投与
感染症を示す所見がなく、適応ではありません。 - b 昇圧薬投与
血圧は保たれており、循環不全はありません。 - c 外来で経過観察
正解です。安定した軽症の自然気胸では妥当な方針です。 - d 気管支拡張薬吸入
気胸そのものを改善する治療ではありません。 - e 緊急胸腔鏡下手術
軽症で安定している段階では過剰です。
国試のポイント
自然気胸では、
大きさ、症状、増悪の有無、全身状態 で方針を決めます。
安定していて拡大していなければ、外来経過観察 が選択肢になります。