118F13|第118回 医師国家試験 過去問
内科系循環器心不全・心筋症
正常な心臓で分時心拍出量を増加させるのはどれか。
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正解: a
正解
a 後負荷の減少
心拍出量の考え方
分時心拍出量は、
心拍出量 = 心拍数 × 1回拍出量
で決まります。
このうち、後負荷が下がると左室は血液を駆出しやすくなり、1回拍出量が増加 します。
その結果、正常な心臓では分時心拍出量も増加します。
なぜ後負荷低下で増えるのか
後負荷とは、心室が血液を送り出すときに逆らう抵抗のことです。
これが小さくなると、
- 左室から血液が出やすい
- 収縮時の駆出効率が上がる
- 残る血液量が減り、拍出量が増える
という流れになります。
他の選択肢が誤りの理由
b 心拍数の減少
心拍数が下がると、通常は分時心拍出量も低下します。
極端な頻脈よりは充満時間が増えて有利なこともありますが、この設問では増加させる要因にはなりません。
c 前負荷の減少
前負荷は心室へ戻る血液量です。
これが減ると心室充満が減り、Frank-Starling機序により 1回拍出量は低下 します。
d 冠血流量の減少
冠血流が減ると心筋虚血が起こり、心収縮力は低下しやすくなります。
したがって心拍出量は増えません。
e 甲状腺機能の低下
甲状腺機能低下では心拍数も心収縮力も低下しやすく、心拍出量はむしろ減少します。
覚えるポイント
心拍出量を増やす方向に働くのは、一般に次のような要因です。
- 後負荷の減少
- 前負荷の適度な増加
- 心収縮力の増加
この問題では、その中で最も典型的なのが 後負荷の減少 です。