117C43|第117回 医師国家試験 過去問
内科系感染症感染対策・予防策
75歳の男性。医療スタッフが個人用防護具を使用した対応が必要な感染症で入院した。慢性閉塞性肺疾患の既往があり、現在も咳嗽を認める。この患者の病室の間取り図を別に示す。廊下で個人防護具を着用し入室して診察した。 診察後、使用した個人用防護具を脱衣するのに最も適切なのはどこか。
解答・解説を見る
正解: d
正解
d ④
解説
個人用防護具を外す場所として最も適切なのは、患者室の汚染区域から出た直後で、まだ清潔な廊下には入っていない前室、または専用の脱衣スペースである。
図ではこれに相当するのが ④ である。
基本原則
個人用防護具の脱衣では、次の点が重要になる。
- 汚染された防護具を清潔区域へ持ち出さない。
- 手指衛生をすぐに行える場所で脱ぐ。
- 廃棄物処理ができる場所で脱ぐ。
- 汚染面が自分の衣服や周囲に触れないようにする。
そのため、病室と廊下の間にある中間的な区域で脱衣するのが最も安全である。
なぜ廊下ではないのか
廊下は他の患者やスタッフが通行する清潔側であり、そこに汚染された防護具を持ち込むのは不適切である。
なぜ患者の近くでもないのか
患者周囲や病室の奥は汚染の程度が高い区域であり、落ち着いて安全に脱衣する場所としては不向きである。
覚えるポイント
個人用防護具の脱衣は、汚染区域から清潔区域へ移る境目で行う。
図問題では、前室、出口直後の脱衣エリア、手指衛生設備のある場所を選ぶのが基本である。