117B44第117回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム公衆衛生医療制度・社会保障

患者は1か月後に自宅退院し、職場復帰した。今後外来で抗癌化学療法を続ける予定である。 この患者が利用できる制度はどれか。

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正解: c

正解

c 高額療養費制度

解説

この患者は、外来で抗癌化学療法を継続する予定である。
がん薬物療法では、通院を続けながら医療費の自己負担が高額になりやすいため、まず考えるべき制度は高額療養費制度である。

高額療養費制度とは

健康保険が適用される医療について、1か月の自己負担額が一定の上限を超えた場合に、その超えた分が支給される制度である。
外来での抗癌化学療法は、この制度の対象となることが多く、実際の負担軽減に直結する。

なぜこの患者に適しているか

この患者は前問からの流れで38歳であり、仕事にも復帰している。
今後の課題は、介護よりもむしろ継続的な治療費負担への対応である。
そのため、最も現実的で重要なのは高額療養費制度である。

各選択肢の検討

  • a 介護保険
    誤りである。介護保険は原則65歳以上が対象で、40歳以上65歳未満では特定疾病が必要となる。この患者は38歳であり対象外である。

  • b 障害年金
    誤りである。利用できる場合もあるが、障害認定基準を満たす必要があり、本問の時点でまず当然に使える制度とはいえない。

  • c 高額療養費制度
    正しい。外来で高額ながん治療を続ける患者にとって基本となる制度である。

  • d 自立支援医療制度
    誤りである。主に精神通院医療、更生医療、育成医療などが対象であり、一般的ながん化学療法は通常これに含まれない。

  • e 指定難病医療費助成制度
    誤りである。指定難病が対象であり、がんは通常この制度の対象ではない。

国試での判断軸

高額な外来抗癌化学療法を継続する患者では、高額療養費制度をまず考える。

覚えるポイント

若年から中年のがん患者で、就労を続けながら治療費負担が問題になるときは、まず高額療養費制度を想起する。

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