116E44|第116回 医師国家試験 過去問
外科系呼吸器外科気胸・胸膜疾患
この患者に対して行うべき処置はどれか。
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正解: c
正解
c 胸腔ドレナージ
病態の整理
前問から、この患者は自然気胸と考えられます。
しかも今回は、
- 胸痛
- 呼吸困難
- 頻呼吸
- 頻脈
があり、明らかに症候性です。
なぜ胸腔ドレナージか
症状を伴う自然気胸では、胸膜腔に漏れた空気を排出して肺を再膨張させる必要があります。
そのための基本的な処置が胸腔ドレナージです。
この問題では、循環虚脱までは示されておらず、まず行うべき標準的対応として胸腔ドレナージを選びます。
各選択肢の検討
a 昇圧薬投与
血圧は110/80mmHgで保たれており、第一に必要な処置ではありません。b 気管支鏡検査
気胸の初期対応としては不要です。c 胸腔ドレナージ
正しいです。症候性自然気胸に対する基本処置です。d 緊急胸腔鏡下手術
再発例、気漏遷延例、両側例などで検討しますが、初期対応として直ちに選ぶものではありません。e 人工呼吸器による陽圧呼吸
陽圧は胸膜腔への空気漏れを悪化させるおそれがあり、安易に行うべきではありません。
ひっかけポイント
「若くて元気そうだから経過観察でよい」と考えるのは危険です。
この症例は症状が明らかであり、処置が必要です。
また、手術を選びたくなることがありますが、国試ではまず胸腔ドレナージが基本です。
覚えるポイント
症候性の自然気胸では胸腔ドレナージが基本です。
手術は再発や気漏遷延などで検討します。