33PM92|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・下肢足趾MTP関節脱臼
第1中足趾節関節脱臼の徒手整復で禁忌操作はどれか。
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正解: 2
正答
2.趾を遠位方向に牽引する。
この問題のポイント
第1中足趾節関節の背側脱臼では、徒手整復時に不用意な遠位牽引を行うと、掌側板や種子骨などが関節内に嵌入し、整復困難となることがあります。
そのため、禁忌操作は趾を遠位方向に牽引することです。
解説
第1中足趾節関節脱臼では、基節骨が中足骨頭に対して背側へ転位することが多いです。
このとき、掌側板や種子骨が中足骨頭周囲に引っかかり、整復障害となることがあります。
遠位方向へ強く牽引すると、関節周囲の軟部組織がさらに緊張し、掌側板や種子骨の嵌入を助長するおそれがあります。
そのため、単純な長軸牽引は禁忌操作として扱われます。
整復では、まず脱臼方向を強調するように背側屈曲位をとり、嵌入を解除しやすくしたうえで、基節骨背側基部を圧迫して足底側へ誘導します。
したがって、禁忌操作は趾を遠位方向に牽引するです。
選択肢の確認
1.趾を足底側に押し出す。
誤り。
整復方向として必要な操作です。
2.趾を遠位方向に牽引する。
正しい。
掌側板や種子骨の嵌入を助長し、整復困難となることがあるため禁忌です。
3.趾を背側屈曲位に強制する。
誤り。
脱臼方向を強調して軟部組織の嵌入を解除しやすくするため、整復手技の一部として行われます。
4.基節骨背側基部を圧迫する。
誤り。
基節骨を押し出す整復操作として用いられます。
覚えるポイント
- 第1中足趾節関節脱臼では背側脱臼が多い。
- 遠位方向への強い牽引は禁忌。
- 掌側板や種子骨の嵌入に注意する。
- 整復では脱臼方向を一度強調し、基節骨基部を圧迫して戻す。
- 整復困難例では軟部組織嵌入を疑う。