119C038第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

矯正装置を装着し、管理中の口腔内写真(別冊No. 11)を別に示す。 この装置の使用で減少するのはどれか。2 つ選べ。

119C038の問題画像
2つ選択
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正解: c・d

正答

c、d

この問題のポイント

提示された矯正装置は前歯部の被蓋改善に用いられ、使用によってオーバーバイトとオーバージェットが減少します。

解説

オーバーバイトは上下前歯の垂直的被蓋、オーバージェットは水平的被蓋を表します。機能的装置や咬合誘導装置では、下顎位や前歯・臼歯の萌出を調整して、過大な水平・垂直被蓋を改善します。

装置写真では、上下一体型か、前歯部の誘導斜面があるか、咬合挙上部がどこにあるかを確認し、どの方向へ下顎と歯を誘導するかを考えます。

画像の確認

実画像では下顎大臼歯バンドから前歯唇側へ厚い樹脂製シールドが延びるリップバンパーが装着されている。口唇圧を排除して下顎前歯を唇側へ移動させ、前歯の水平・垂直被蓋を浅くするため、オーバージェットとオーバーバイトが減少する。

選択肢の確認

a.IMPA
誤り。
IMPAは下顎切歯歯軸と下顎下縁平面の角度です。装置によって変化し得ますが、設問では減少する項目ではありません。

b.顔面角
誤り。
顔面角は下顎骨の前後的位置を示す骨格指標で、本問の装置使用で減少する代表項目ではありません。

c.オーバーバイト
正しい。
過蓋咬合が改善されることでオーバーバイトは減少します。

d.オーバージェット
正しい。
上顎前歯の前突や下顎後退位が改善されることでオーバージェットは減少します。

e.下顎の歯槽基底弓長径
誤り。
下顎の歯槽基底弓長径は骨格的な基底部の長さであり、装置使用によって減少させる項目ではありません。

覚えるポイント

  • オーバーバイトは垂直、オーバージェットは水平の被蓋です。
  • 装置の誘導方向から変化する咬合関係を予測します。
  • 歯軸指標と骨格指標を区別します。

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