119A090|第119回 歯科医師国家試験 過去問
20 歳の女性。下顎のavailable arch length は68.0 mm、required arch length は74.0 mm、Spee 彎曲の深さは0 mm である。マルチブラケット装置を用いた治 療計画を立案した結果、total discrepancy は-9.0 mm であった。目標とする下顎 切歯の舌側移動量を求めよ。 ただし、小数点以下第2 位を四捨五入すること。 (数値回答形式を選択式に変換)
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
まず歯列内の不足量を求め、total discrepancyとの差から前歯後退に必要な空隙を算出します。下顎切歯の目標舌側移動量は1.5mmです。
解説
1.アーチレングスディスクレパンシーを求める
available arch length - required arch length
= 68.0 - 74.0
= -6.0 mm
歯列内には6.0 mmの空隙不足があります。
2.Spee彎曲の補正量を確認する
深さは0 mmなので、レベリングのための追加空隙は0 mmです。
3.切歯舌側移動に割り当てる空隙を求める
total discrepancy - アーチレングスディスクレパンシー
= -9.0 - (-6.0)
= -3.0 mm
したがって、切歯の舌側移動のために3.0 mmの空隙が必要です。
4.移動量へ換算する
下顎切歯を1 mm舌側移動するには、歯列弓全体で約2 mmの空隙が必要です。
目標舌側移動量 = 3.0 / 2
= 1.5 mm
計算のポイント
負の値は空隙不足を示します。符号を保ったまま差を求め、最後に必要空隙を移動量へ換算します。
選択肢の確認
a.1.5mm
正しい。
不足量6.0 mmに対しtotal discrepancyは9.0 mmなので、前歯後退に使う空隙は3.0 mmです。3.0 ÷ 2 = 1.5 mmとなります。
b.1.6mm
誤り。
1.6mmは、前歯後退に必要な空隙3.0 mmを2で除した結果と一致しません。
c.1.7mm
誤り。
1.7mmは計算結果より大きく、total discrepancy -9.0 mmの条件と合いません。
d.1.3mm
誤り。
1.3mmでは必要な空隙は約2.6 mmとなり、求めた3.0 mmに不足します。
e.1.4mm
誤り。
1.4mmでは必要な空隙は約2.8 mmとなり、3.0 mmと一致しません。
覚えるポイント
- available - requiredでアーチレングスディスクレパンシーを求めます。
- total discrepancyとの差が前歯位置改善などに必要な追加空隙です。
- 下顎切歯1 mmの舌側移動には約2 mmの空隙が必要です。
- 本問の答えは1.5mmです。