117C066|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
13 歳の男子。咬み合わせの異常を主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊 No. 26A)、口腔内写真(別冊No. 26B)及びエックス線画像(別冊No. 26C)を別に 示す。セファロ分析の結果を図に示す。 ※下顎側切歯を下顎中切歯として計測した。 正しい所見はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
歯数異常の診断では、口腔内の萌出歯だけでなく、パノラマ像で永久歯胚の有無を左右・上下顎ごとに確認します。
解説
13歳では多くの永久歯が形成・萌出しているため、画像上で歯胚を認めない部位は先天欠如を疑います。乳歯残存や歯列内の空隙だけで判断せず、後継永久歯の有無を確認します。
本問では選択肢cとdに示された歯群の先天欠如が認められます。セファロ分析による骨格型や前歯歯軸は別の情報であり、画像所見と対応させて判定します。
画像の確認
実画像では、上下顎に複数の空隙と乳歯残存があり、パノラマ像で上顎片側の第二小臼歯・第一小臼歯・側切歯と、反対側下顎の側切歯・犬歯・第一小臼歯の歯胚が欠如している。セファロ図だけでなくこの歯胚配置が、正答c・dの先天欠如部位に対応する。
選択肢の確認
a.骨格性Ⅱ級
誤り。
セファロ分析上、本症例を骨格性Ⅱ級とする所見ではありません。具体的計測値は図で確認します。
b.上顎前歯の唇側傾斜
誤り。
上顎前歯の歯軸は選択肢の唇側傾斜所見とは一致しません。
c.5 4 2 の先天欠如
正しい。
画像上、選択肢cに示された5 4 2の歯群に先天欠如が認められます。
d.2 3 4 の先天欠如
正しい。
画像上、選択肢dに示された2 3 4の歯群にも先天欠如が認められます。
e.4 の先天欠如
誤り。
4のみの単独先天欠如として説明できる所見ではありません。
覚えるポイント
- 歯数異常はパノラマ像で歯胚を確認する。
- 乳歯残存の下に後継永久歯があるかを確認する。
- 歯式は上下左右を問題画像と照合する。