117B077|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
顎整形力を発揮する矯正装置はどれか。すべて選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・c
正答
a、b、c
この問題のポイント
顎整形力は歯だけでなく、成長期の顎骨や縫合部に作用して骨格成長を誘導・抑制する力です。
解説
ヘッドギアは上顎骨の前方成長抑制や上顎大臼歯の遠心移動に用います。急速拡大装置は正中口蓋縫合を離開して上顎骨を側方拡大します。チンキャップは下顎に後上方への力を加え、成長方向の調整を図ります。
マルチブラケット装置は主に歯を移動させる装置です。Nanceのホールディングアーチは上顎大臼歯の固定源を補強する保隙・固定装置です。
選択肢の確認
a.ヘッドギア
正しい。
ヘッドギアは上顎骨や上顎大臼歯に顎外力を作用させ、骨格的効果を期待します。
b.急速拡大装置
正しい。
急速拡大装置は正中口蓋縫合を開大し、上顎骨の側方拡大を行います。
c.チンキャップ
正しい。
チンキャップは下顎骨へ顎外力を加え、成長方向の調整を目的とします。
d.マルチブラケット装置
誤り。
マルチブラケット装置はブラケットとワイヤーにより歯を三次元的に移動する歯列矯正装置です。
e.Nance のホールディングアーチ
誤り。
Nanceのホールディングアーチは口蓋を固定源として上顎大臼歯の近心移動を抑える装置です。
覚えるポイント
- 顎整形力は顎骨・縫合部へ作用する。
- ヘッドギア、急速拡大装置、チンキャップが代表である。
- マルチブラケット装置は主に歯の移動に用いる。