115C026|第115回 歯科医師国家試験 過去問
矯正歯科治療で用いる器具の写真 (別冊No. 3 )を別に示す。 トルク付与を目的とする角ワイヤーの屈曲に用いるのはどれか。 1つ選べ。

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
角ワイヤーへトルクを付与する操作は、歯の唇舌的な歯根位置を調整する第三次屈曲です。角ワイヤーを広い面で把持できる専用プライヤーを用います。
解説
マルチブラケット装置では、角ワイヤーをブラケットスロットへ装着し、ワイヤーのねじれを利用して歯冠・歯根の唇舌的傾斜を調整します。このねじりによる作用がトルクです。
写真のエは、角ワイヤーを面で安定して把持し、ワイヤーへ第三次屈曲を加える形態のプライヤーです。一般にTweedアーチベンディングプライヤーなどが用いられます。
トルクを付与する際は、ワイヤーのサイズ、材質、ブラケットスロットとの遊びを考慮します。過大なねじりはワイヤーの永久変形や破折、歯根吸収、過大な矯正力につながるため、少量ずつ調整します。
画像の確認
実画像では、ア〜オの矯正用プライヤーのうちエは幅広く平坦な一対の角形把持部を備えている。角線を確実に把持してトルクを付与する形態であり、正答dのエが適切である。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
アは複数の先端でワイヤーを屈曲・調整する器具ですが、角ワイヤーへ安定してトルクを付与するための代表的な形態ではありません。
b.イ
誤り。
イは先細りの先端を用いた一般的な屈曲やループ形成に適しますが、角ワイヤーを面で把持して第三次屈曲を加える器具ではありません。
c.ウ
誤り。
ウは切断部を備えた器具であり、ワイヤーの切断を目的とします。トルク付与のための屈曲器具ではありません。
d.エ
正しい。
角ワイヤーを広い面で把持し、ワイヤーをねじってトルクを付与するために用います。
e.オ
誤り。
オは丸みのある先端でループや細かな屈曲を作る用途に適しますが、角ワイヤーへのトルク付与を主目的とする器具ではありません。
覚えるポイント
- トルクは角ワイヤーに加える第三次屈曲です。
- トルクは歯根の唇舌的位置を調整します。
- 角ワイヤーを面で把持できるプライヤーを選びます。