115A074第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

代表的な 4種の矯正用線材 (18-8 ステンレス鋼線、コバルトクロム合金線、ニッ ケルチタン合金線、チタンモリブデン合金線:①〜④のいずれかに該当 )の組成を 表に示す。 組成表は問題画像参照。 アに該当するのはどれか。 1つ選べ。 ただし、ア〜オはa〜e のいずれかに該当する。

115A074の問題画像
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正解: d

正答

d

この問題のポイント

矯正用線材の代表的な元素組成から、表中のアがどの元素かを推定します。各線材の名称に含まれる金属と、典型的な組成を対応させます。

解説

表の①は、アが56%、エが44%です。これはニッケル約56%、チタン約44%からなるニッケルチタン合金線に一致します。したがって、アはNi、エはTiです。

表の②は、イ73%、オ18%、ア8%、その他1%です。これは鉄を主成分とし、クロム約18%、ニッケル約8%を含む18-8ステンレス鋼線に一致します。したがって、イはFe、オはCrであることも確認できます。

表の③ではウ40%、オ20%、イ16%、ア15%などを含み、コバルトクロム合金線に対応します。表の④はエ80%、その他20%で、チタン約80%とモリブデン約20%からなるチタンモリブデン合金線に対応します。

以上から、アに該当する元素はNiです。

解き方のポイント
まず18-8ステンレス鋼のFe、Cr、Niを特定し、次にNi-Tiの56:44、Ti-Moの80:20を使うと、全列を矛盾なく決められます。

画像の確認

実画像では、合金組成表の①がア56%・エ44%、②が鉄73%・クロム18%・ア8%として示されている。①のほぼ等原子比の組成と②のステンレス鋼中の添加元素を照合すると、アはニッケルに相当するため正答となる。

選択肢の確認

a.Co
誤り。
Coは表③で40%を占めるウに対応し、コバルトクロム合金線の主成分です。アではありません。

b.Cr
誤り。
Crは18-8ステンレス鋼で約18%、コバルトクロム合金で約20%含まれるオに対応します。アではありません。

c.Fe
誤り。
Feは18-8ステンレス鋼の主成分として表②で73%を占めるイに対応します。アではありません。

d.Ni
正しい。
表①のNi-Ti合金で56%、表②の18-8ステンレス鋼で8%、表③のコバルトクロム合金で15%を占めるアに対応します。

e.Ti
誤り。
Tiは表①で44%、表④で80%を占めるエに対応します。アではありません。

覚えるポイント

  • Ni-Ti合金線はおおむね**Ni 56%、Ti 44%**です。
  • 18-8ステンレス鋼はFeを主成分とし、Cr約18%、Ni約8%です。
  • Ti-Mo合金線はTiを主成分とし、Moを含みます。

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