72PM026|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
過呼吸賦活法開始前の脳波(別冊No. 7A)と開始 2 分後の脳波(別冊No. 7B)を別 に示す。 最も考えられるのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
過呼吸賦活に伴う健常者の生理的脳波変化と、てんかん性放電を区別します。
解説
過呼吸を行うと二酸化炭素分圧が低下して脳血流が減少し、とくに若年者では高振幅徐波が一過性に増加します。この生理的な徐波化をbuild upと呼びます。画像では過呼吸開始前に比べ、2分後に広範な高振幅徐波が出現しており、build upに合致します。
左右同期性の3 Hz棘徐波複合が誘発される場合は欠神てんかんを考えますが、単なる滑らかな徐波増加とは区別します。
画像で見るポイント
開始前と2分後を比較し、棘を伴わない広範な高振幅徐波の増加を確認します。
選択肢の確認
1.三相波
誤りです。
三相波は代謝性脳症、とくに肝性脳症などでみられる前後方向の位相差を伴う波形です。過呼吸による生理的徐波化とは異なります。
2.build up
正答。最も適切です。
過呼吸に伴う広範な高振幅徐波の増強はbuild upです。画像変化に一致します。
3.3 Hz 棘徐波複合
誤りです。
3 Hz棘徐波複合は欠神てんかんに特徴的で、棘と徐波の規則的な複合を認めます。画像はその形態ではありません。
4.ヒプスアリスミア
誤りです。
ヒプスアリスミアは乳児てんかん性スパズムでみられる無秩序な高振幅徐波・棘波です。
5.周期性同期性放電〈PSD〉
誤りです。
周期性同期性放電はCreutzfeldt-Jakob病などでみられる周期的波形で、過呼吸後の生理的変化ではありません。
覚えるポイント
- 過呼吸による生理的な高振幅徐波増加をbuild upといいます。
- 3 Hz棘徐波複合は欠神てんかんです。
- 年齢、意識変化、棘波の有無を確認して生理的変化と病的放電を区別します。