72PM005第72回 臨床検査技師国家試験 過去問

PCR 法でアニーリングの至適温度に影響を与えるのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

PCRのアニーリング温度を決める主因である、プライマーの融解温度〈Tm〉を理解します。

解説

アニーリングは一本鎖化した鋳型DNAにプライマーを結合させる工程です。至適温度はプライマーのTmを基準に設定し、Tmは塩基配列、GC含量、塩基数などに依存します。一般に長いプライマーほど塩基対形成が多く、Tmは高くなります。

アニーリング温度が低すぎると非特異的結合が増え、高すぎるとプライマーが十分に結合せず増幅量が低下します。Mg2+濃度なども反応全体の特異性や効率に影響しますが、選択肢の中でアニーリング温度を直接規定する代表因子はプライマーの塩基数です。

選択肢の確認

1.pH
誤りです。
反応液のpHはDNAポリメラーゼ活性などに影響しますが、アニーリング温度設定の中心となる因子ではありません。

2.dNTP 濃度
誤りです。
dNTP濃度は増幅効率やMg2+とのバランスに影響しますが、プライマーのTmを直接決める主因ではありません。

3.プライマーの塩基数
正しいです。
プライマーの塩基数はTmに影響し、長いほど一般にTmが高くなります。配列とGC含量も重要です。

4.DNA ポリメラーゼ濃度
誤りです。
DNAポリメラーゼ濃度は反応効率や非特異的増幅に影響し得ますが、アニーリング温度の基準にはなりません。

5.マグネシウムイオン濃度
誤りです。
Mg2+濃度は酵素活性、プライマー結合、特異性に影響しますが、設問で問う至適温度の基本はプライマーTmです。

覚えるポイント

  • アニーリング温度はプライマーのTmを基準に決めます。
  • Tmは塩基数、GC含量、塩基配列に依存します。
  • 温度が低すぎると非特異的増幅、高すぎると増幅不良になりやすいです。
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