72PM004第72回 臨床検査技師国家試験 過去問

染色体検査における細胞培養または標本作製の過程でコルセミドを添加する理由 はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

染色体標本作製の各試薬の役割を理解し、分裂中期細胞を集めるための操作を選びます。

解説

コルセミドは微小管の重合を阻害し、紡錘糸の形成を妨げます。その結果、細胞分裂が染色体を観察しやすい中期で停止し、中期像を多く得られます。染色体の数や構造を評価する核型分析では、この中期停止が重要です。

その後、低張液で細胞を膨化させ、メタノール・酢酸などで固定し、スライド上に展開して分染します。各工程の試薬を役割ごとに整理すると混同しにくくなります。

選択肢の確認

1.赤血球の溶解
誤りです。
赤血球の溶解には塩化アンモニウム系溶血液などを用います。コルセミドの目的ではありません。

2.細菌の増殖抑制
誤りです。
細菌の増殖抑制には抗菌薬や無菌操作が関係します。コルセミドは微小管に作用する分裂阻害薬です。

3.有核細胞の固定
誤りです。
有核細胞の固定にはメタノール・酢酸混合液などを用います。コルセミドは固定剤ではありません。

4.有核細胞の膨化
誤りです。
有核細胞の膨化には塩化カリウムなどの低張液を用います。コルセミドの作用ではありません。

5.紡錘糸の形成阻害
正しいです。
コルセミドは微小管重合を阻害して紡錘糸形成を妨げ、細胞を分裂中期に停止させます。

覚えるポイント

  • コルセミドは紡錘糸形成を阻害し、分裂中期で停止させます。
  • 低張処理は細胞を膨化させ、染色体を広げる工程です。
  • 染色体検査は培養、分裂停止、低張処理、固定、展開、分染の順で整理します。
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