72AM017|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
右肋骨弓下走査の超音波像(別冊No. 3)を別に示す。 適正な画像調整で正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
超音波画像の深さごとの明るさの偏りは、STCで補正します。
解説
画像では、深さによって肝実質の明るさが不均一で、同じ組織でも近距離側と遠距離側の輝度に差があります。超音波は深部ほど減衰するため、深さごとの受信感度を調節する**STC〈TGC〉**を用いて均一な画像にします。
全体ゲインは画像全体の明るさを一括して変えるため、深さ特異的な不均一の補正には向きません。
画像で見るポイント
同じ肝実質が浅部と深部で同じ程度の明るさになるよう、STCスライダを深度別に調整します。
選択肢の確認
1.ゲインを高くする。
誤りです。
全体ゲインを高くすると画像全体が明るくなり、深さごとの偏りを選択的に補正できません。
2.ゼロシフトを行う。
誤りです。
ゼロシフトは主にパルスドプラ波形の基線を移動する操作で、Bモードの深度別輝度補正ではありません。
3.スラント走査を行う。
誤りです。
スラント走査は走査線を傾ける機能で、深さによる感度差の補正ではありません。
4.ダイナミックレンジを広くする。
誤りです。
ダイナミックレンジは表示するエコー強度範囲や階調に関係し、深度別のゲイン調整そのものではありません。
5.STC〈sensitivity time control〉を調整する。
正しいです。
STCは深さごとの受信ゲインを個別に調整し、肝実質の輝度を均一化できます。
覚えるポイント
- STCは深さごとのゲイン補正です。
- 全体ゲインは画面全体を同時に明暗調整します。
- 深部ほど超音波減衰が大きくなります。