71AM047|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
喀痰の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 8)を別に示す。 この細胞で判定するのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
喀痰中の肺胞マクロファージを、下気道由来検体の適否判定に使うことを理解します。
解説
画像の細胞は、豊富な細胞質に塵埃などを取り込んだ肺胞マクロファージです。喀痰中に肺胞マクロファージが確認できれば、唾液だけでなく下気道・肺胞由来の成分が含まれることを示し、検査材料の適性を判定する根拠になります。
喀痰細胞診では、標本を詳しく診断する前に、良質な深部喀痰が採取されているかを確認します。
画像で見るポイント
大型で豊富な泡沫状細胞質を持ち、塵埃を貪食した細胞を探します。
選択肢の確認
1.感染の有無
誤り。
肺胞マクロファージの存在だけで感染の有無を判定することはできません。
2.腫瘍の組織型
誤り。
この細胞は腫瘍細胞ではなく、腫瘍の組織型を判定する細胞ではありません。
3.病変の進行度
誤り。
病変の進行度は画像検査や病理学的深達度・転移などで評価し、この細胞単独では判定しません。
4.検査材料の適性
正しい。
肺胞マクロファージは下気道由来の喀痰が得られたことを示し、検査材料の適性判定に用います。
5.炭粉沈着の程度
誤り。
細胞内に炭粉を認めることはありますが、本問の目的は炭粉量の評価ではなく検体適否の確認です。
覚えるポイント
- 喀痰中の肺胞マクロファージは良質な下気道検体の指標です。
- まず検体の適否を確認してから細胞診判定を行います。
- 唾液成分ばかりの検体は不適切となり得ます。