71AM008|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
パニック値対応となるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
数値の異常度だけでなく、生命危機と直結する電解質異常を選びます。
解説
パニック値は、患者の生命に重大な危険を及ぼす可能性があり、直ちに臨床側へ報告して対応を促すべき結果です。ナトリウム175 mmol/Lは重度の高ナトリウム血症で、意識障害、けいれん、脳出血などを来し得るため、緊急報告の対象になります。
具体的な閾値は施設ごとに定めますが、極端なNa、K、血糖、Ca、血算、凝固値などは典型的な対象です。結果報告前には患者・検体の取り違え、採血条件、再検の要否も迅速に確認します。
医療安全上のポイント
パニック値は、確認、報告、復唱、記録、連絡不能時のエスカレーションまでを一連の手順として管理します。
選択肢の確認
1.ALP 300 U/L
誤り。
ALP 300 U/Lは測定法や基準範囲にもよりますが、単独で直ちに生命危機を示す典型的パニック値ではありません。
2.カルシウム 10.8 mg/dL
誤り。
カルシウム10.8 mg/dLは軽度高値の範囲で、通常は緊急報告を要するほどの重症高カルシウム血症ではありません。
3.グルコース 200 mg/dL
誤り。
グルコース200 mg/dLは高血糖ですが、単独では一般的なパニック値閾値より低いことが多い値です。
4.ナトリウム 175 mmol/L
正しい。
ナトリウム175 mmol/Lは著明な高ナトリウム血症で、神経症状や生命危機を生じ得るため緊急対応が必要です。
5.総コレステロール 300 mg/dL
誤り。
総コレステロール300 mg/dLは高値ですが、直ちに生命を脅かす急性異常として緊急報告する値ではありません。
覚えるポイント
- Na 175 mmol/Lは重度高ナトリウム血症です。
- パニック値は「異常」ではなく「直ちに対応が必要な危険な結果」です。
- 閾値と報告経路は施設ごとに明文化します。