70PM082第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

不規則抗体同定検査で正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

不規則抗体同定検査の試薬血球、検査法、抗体の推定・除外の原則を整理します。

解説

不規則抗体同定検査では、既知の赤血球抗原プロファイルを持つO型パネル血球を用い、スクリーニングで陽性となった反応相・検査法を含めて反応パターンを比較します。A型やB型血球を用いると、患者血漿中の抗A・抗Bによる反応が混入するためです。

抗体同定では、陽性反応を示す血球の抗原パターンから「可能性の高い抗体」を考えます。一方、「否定できない抗体」を絞るときは陰性反応を示した血球を用い、Rh、Kidd、Duffy、MNSなど量的効果を示し得る抗原では、原則としてホモ接合型抗原陽性血球で非反応であることを確認します。

ひっかけポイント
量的効果を特に考慮するのは、抗体を安全に除外する過程です。「陽性血球で推定」と「陰性血球で除外」を混同しないようにします。

選択肢の確認

1.赤血球試薬は AB 型赤血球を使用する。
誤り。
パネル血球には通常O型赤血球を用います。AB型血球ではA抗原・B抗原に対する規則抗体の影響を受け、判定しにくくなります。

2.生理食塩液法で可能性の高い抗体を推定する。
誤り。
生理食塩液法だけで可能性の高い抗体を推定するのではありません。臨床的意義の高いIgG抗体の同定には、主として間接抗グロブリン法などを用います。

3.可能性の高い抗体の推定は量的効果を考慮する。
誤り。
可能性の高い抗体は陽性反応パターンから推定します。量的効果は、特に陰性血球を用いて抗体を否定する際に考慮します。

4.否定できない抗体は陽性反応を示した赤血球から推定する。
誤り。
否定できない抗体は、反応しなかったパネル血球に対応抗原があるかを確認して絞ります。陽性反応を示した血球だけから否定するものではありません。

5.不規則抗体スクリーニングで陽性となった検査方法で実施する。
正しい。
スクリーニングで陽性となった検査法・反応相を用いて同定検査を進めることで、原因抗体の反応性を再現して評価できます。

覚えるポイント

  • 同定用パネル血球はO型です。
  • 可能性の高い抗体は陽性血球、否定できない抗体は陰性血球から検討します。
  • 量的効果を示す抗原では、除外にホモ接合型抗原陽性血球を用います。
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