70PM036|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
血中薬物濃度測定で検体に全血を用いるのはどれか。 2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
薬物の赤血球内分布を考え、TDMで全血を用いる薬剤を選びます。
解説
タクロリムスとシクロスポリンは、血中で赤血球内に大きく分布する免疫抑制薬です。このため血清や血漿ではなく、EDTA加全血を用いて血中濃度を測定します。
TDMでは、検体種、採血時刻、最終投与時刻、トラフ値かピーク値かを確認することが重要です。薬剤ごとに分布や蛋白結合が異なるため、血清・血漿・全血を勝手に置き換えることはできません。
検査前誤差のポイント
免疫抑制薬は投与直前のトラフ採血が多く、採血時刻のずれが解釈を大きく変えます。
選択肢の確認
1.ジゴキシン
誤り。
ジゴキシンは通常、血清または血漿で測定します。全血を標準検体とはしません。
2.タクロリムス
正しい。
タクロリムスは赤血球内に分布するため、TDMでは全血を用います。
3.シクロスポリン
正しい。
シクロスポリンも赤血球内に分布するため、TDMでは全血を用います。
4.メトトレキサート
誤り。
メトトレキサート濃度は通常、血清または血漿で測定します。
5.フェノバルビタール
誤り。
フェノバルビタールは通常、血清または血漿で測定します。
覚えるポイント
- タクロリムスとシクロスポリンは全血で測定します。
- 赤血球内分布が大きいことが理由です。
- TDMでは検体種と採血時刻を必ず確認します。