70PM032第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

高エネルギー化合物で最も高いエネルギーをもつのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

高エネルギー化合物のリン酸基転移ポテンシャルを比較します。

解説

高エネルギーリン酸化合物の「エネルギー」は、加水分解に伴う標準自由エネルギー変化の大きさで比較します。選択肢の中では**ホスホエノールピルビン酸〈PEP〉**が最も大きなリン酸基転移ポテンシャルを持ちます。

解糖系では、PEPからADPへリン酸基を移してATPを作る反応をピルビン酸キナーゼが触媒します。ATPより高い転移ポテンシャルを持つからこそ、基質レベルのリン酸化が可能です。クレアチンリン酸もATPより高いですが、PEPより低いです。

ひっかけポイント
ATPは「細胞のエネルギー通貨」ですが、加水分解自由エネルギーが全化合物中で最大という意味ではありません。

選択肢の確認

1.ATP
誤り。
ATPは重要な高エネルギー化合物ですが、PEPやクレアチンリン酸よりリン酸基転移ポテンシャルは低いです。

2.ピロリン酸
誤り。
ピロリン酸の加水分解は生合成反応を進めますが、選択肢中で最も高いわけではありません。

3.アセチル CoA
誤り。
アセチルCoAは高エネルギーのチオエステル結合を持ちますが、PEPの加水分解自由エネルギーの方が大きいです。

4.クレアチンリン酸
誤り。
クレアチンリン酸はATPを速やかに再生する高エネルギーリン酸化合物ですが、PEPより低いです。

5.ホスホエノールピルビン酸
正しい。
PEPは選択肢中で最も高いリン酸基転移ポテンシャルを持ち、ADPからATPを生成できます。

覚えるポイント

  • PEPはATPより高いリン酸基転移ポテンシャルを持ちます。
  • クレアチンリン酸もATP再生に使われます。
  • ATPは最大ではなく、反応間をつなぐ中間的エネルギー通貨です。
70PM03170PM033
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