70PM019|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
クロージングボリューム〈CV〉測定における単一呼出曲線で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
単一呼出曲線の第Ⅰ〜Ⅳ相とクロージングボリュームの位置を理解します。
解説
クロージングボリューム測定の単一呼出曲線では、純酸素吸入後に肺活量位からゆっくり呼出し、呼気中窒素濃度を記録します。第Ⅰ相は解剖学的死腔からのガスで窒素濃度はほぼ0、第Ⅱ相は死腔ガスと肺胞ガスの混合、第Ⅲ相は肺胞プラトーです。
呼気終末に依存部肺胞の気道が閉鎖すると、窒素濃度が急に上昇する第Ⅳ相となります。したがって第Ⅳ相の傾きは第Ⅲ相より大きくなります。CVは第Ⅳ相開始点から残気量位までの呼出量です。
曲線の読み方
0%付近の第Ⅰ相、立ち上がる第Ⅱ相、緩い第Ⅲ相、急峻な第Ⅳ相の順に追います。
選択肢の確認
1.第Ⅰ相の N2 濃度は約 80%である。
誤り。
第Ⅰ相は解剖学的死腔の純酸素が呼出されるため、N2濃度はほぼ0%です。約80%ではありません。
2.第Ⅱ相は肺胞のみから呼出されるガスによる。
誤り。
第Ⅱ相は死腔ガスと肺胞ガスが混合して呼出される移行相です。肺胞ガスのみではありません。
3.第Ⅲ相で認められる振動は計測用の管の共振によって発生する。
誤り。
第Ⅲ相の心拍に同期する小振動は心原性振動で、肺血流による局所容積変化に関係します。管の共振ではありません。
4.第Ⅳ相の傾きは第Ⅲ相の傾きよりも大きい。
正しい。
第Ⅳ相では依存部気道閉鎖により窒素濃度が急上昇するため、第Ⅲ相より傾きが大きくなります。
5.第Ⅳ相は CV 位から安静呼気位までに相当する。
誤り。
第Ⅳ相はCV位から残気量位までに相当します。安静呼気位までではありません。
覚えるポイント
- 第Ⅰ相は死腔ガス、第Ⅱ相は混合、第Ⅲ相は肺胞プラトーです。
- 第Ⅳ相は気道閉鎖による窒素濃度の急上昇です。
- CVは第Ⅳ相開始点から残気量位までです。