70PM003|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
囊虫症をきたすのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
条虫の成虫感染と、幼虫が組織に寄生する囊虫症を区別します。
解説
囊虫症は、有鉤条虫の虫卵を経口摂取し、孵化した六鉤幼虫が腸管壁を通過して筋、皮下、眼、中枢神経などへ移行し、囊尾虫となる病態です。特に脳囊虫症では、けいれん、頭痛、水頭症などを起こします。
有鉤条虫の囊尾虫を含む豚肉を食べた場合は、小腸に成虫が寄生する有鉤条虫症になります。一方、虫卵を摂取した場合にヒト自身が中間宿主となり囊虫症を起こす点が重要です。
ひっかけポイント
「豚肉中の囊尾虫」では成虫感染、「虫卵」では組織囊虫症です。
選択肢の確認
1.多包条虫
誤り。
多包条虫は多包虫症を起こし、主に肝に浸潤性の多房性病変を形成します。囊虫症とは呼びません。
2.単包条虫
誤り。
単包条虫は単包虫症を起こし、肝や肺などに包虫囊胞を形成します。
3.無鉤条虫
誤り。
無鉤条虫は牛肉中の囊尾虫から成虫感染を起こしますが、ヒトで通常囊虫症を起こしません。
4.有鉤条虫
正しい。
有鉤条虫の虫卵を摂取すると、幼虫が全身組織へ移行して囊虫症を起こします。
5.日本海裂頭条虫
誤り。
日本海裂頭条虫は魚類を介して小腸に成虫が寄生する裂頭条虫症を起こします。
覚えるポイント
- 囊虫症の原因は有鉤条虫の虫卵です。
- 虫卵摂取ではヒトが中間宿主となります。
- 中枢神経への寄生はけいれんの原因になります。