70AM049|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
食道の PAS 染色標本(別冊No. 9A)と α‑アミラーゼ消化後の PAS 染色標本 (別冊No. 9B)を別に示す。 消化試験で同定されるのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
PAS陽性物質がα-アミラーゼ消化で消失するかどうかから、グリコーゲンを同定します。
解説
PAS染色では糖質を含む物質が赤紫色に染まります。画像では消化前に食道上皮細胞内が強くPAS陽性ですが、α-アミラーゼ消化後に染色性が消失しています。
α-アミラーゼはグリコーゲンを分解するため、消化でPAS陽性が消える物質はグリコーゲンです。中性粘液や基底膜などはPAS陽性でも、通常この消化試験では消失しません。
病理像で見るポイント
消化後に赤紫色が残るか消えるかを比較し、消えた成分だけをグリコーゲンと判定します。
選択肢の確認
1.線維素
誤り。
線維素は特殊染色で評価されますが、α-アミラーゼ消化で同定するPAS陽性物質ではありません。
2.中性粘液
誤り。
中性粘液はPAS陽性ですが、α-アミラーゼ消化で消失しないため本所見とは異なります。
3.アミロイド
誤り。
アミロイドはCongo red染色と偏光での黄緑色複屈折が代表的です。
4.グリコーゲン
正しい。
消化前にPAS陽性で、α-アミラーゼ消化後に消失するためグリコーゲンです。
5.リポフスチン
誤り。
リポフスチンは黄褐色色素で、α-アミラーゼ消化試験で同定する物質ではありません。
覚えるポイント
- PAS陽性がジアスターゼ・アミラーゼで消えればグリコーゲンです。
- 中性粘液はPAS陽性でも消化抵抗性です。
- 消化前後を同じ部位で比較します。