70AM027第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

下肢静脈超音波検査で大腿静脈に可動性を有する血栓を認めた。 対応で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

可動性血栓では塞栓を誘発しない安全な操作を優先し、近位側への進展範囲を確認します。

解説

大腿静脈に可動性を有する血栓がある場合、圧迫やミルキングで血栓を遊離させると肺血栓塞栓症を起こす危険があります。まず不要な圧迫を避け、血栓が近位側へどこまで進展しているかを慎重に確認します。

大腿静脈から総腸骨静脈まで連続的に観察し、範囲、付着部、可動性、閉塞の程度を評価します。重大所見として速やかに担当医へ報告することも重要です。

医療安全上のポイント
可動性血栓を見つけた後は、診断情報を増やすための操作より、塞栓を起こさないことを優先します。

選択肢の確認

1.面積狭窄率を求める。
誤り。
面積狭窄率は動脈狭窄などで用いる評価で、可動性静脈血栓への優先対応ではありません。

2.ミルキング法で血流を確認する。
誤り。
ミルキング法は血流誘発に用いることがありますが、可動性血栓では遊離を招く危険があるため避けます。

3.総腸骨静脈まで血栓範囲を確認する。
正しい。
血栓の近位進展を評価するため、総腸骨静脈まで範囲を確認するのが正しい対応です。

4.圧迫法を強く行いながら血流を確認する。
誤り。
強い圧迫は血栓を遊離させる危険があり、可動性血栓では行うべきではありません。

5.パルスドプラ法にて血栓部分の最高流速を測定する。
誤り。
血栓内部の最高流速測定は診断の主目的ではなく、安全な範囲確認と塞栓予防が優先されます。

覚えるポイント

  • 可動性血栓では強い圧迫・ミルキングを避けます。
  • 近位側は総腸骨静脈まで血栓範囲を確認します。
  • 重大所見として速やかに報告します。
70AM02670AM028
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