70AM009|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
糞便の性状と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
便の色・粘液・血液の性状を、病態と結び付けて判定します。
解説
便の性状は、出血部位、胆汁の流入、腸管通過時間、炎症の程度を反映します。アメーバ赤痢では大腸粘膜に潰瘍を形成し、血液と粘液が混じったいちごゼリー状便を認めることがあります。
上部消化管出血では血液が消化されてタール便となり、コレラでは大量の水様性下痢で米の研ぎ汁様便となります。胆道閉塞では胆汁色素が腸管に流れず灰白色便となります。
選択肢の確認
1.緑色便 総胆管結石
誤り。
緑色便は腸管通過の亢進などで胆汁色素が十分に変化しない場合にみられます。総胆管結石による完全閉塞では灰白色便が典型です。
2.灰白色便 MRSA 腸炎
誤り。
灰白色便は閉塞性黄疸や胆道閉塞でみられます。MRSA腸炎との典型的な組合せではありません。
3.タール便 コレラ
誤り。
タール便は上部消化管出血でみられます。コレラは米の研ぎ汁様便が典型です。
4.米の研ぎ汁様便 カンピロバクター腸炎
誤り。
米の研ぎ汁様便はコレラに特徴的です。カンピロバクター腸炎では発熱、腹痛、血便などを認めます。
5.いちごゼリー状便 アメーバ赤痢
正しい。
アメーバ赤痢では粘血便となり、いちごゼリー状便と表現されることがあるため正しい組合せです。
覚えるポイント
- 灰白色便は胆道閉塞、タール便は上部消化管出血です。
- 米の研ぎ汁様便はコレラです。
- アメーバ赤痢は粘血便・いちごゼリー状便を示します。