70AM002|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
検査項目と採血管の添加物の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
検査目的に応じて、凝固阻止・解糖阻止・血球形態保持などの作用を持つ添加物を選びます。
解説
採血管の添加物は、測定対象を採血後も安定に保つために選択されます。凝固検査ではカルシウムを可逆的に結合するクエン酸ナトリウム、血算では血球形態を比較的保ちやすいEDTA、血糖では解糖を抑えるフッ化ナトリウムが基本です。
添加物が不適切だと、凝固時間の測定不能、酵素活性の低下、血小板凝集、採血後解糖による血糖低下などの検査前誤差が生じます。採血量不足による血液と添加物の比率のずれにも注意します。
検査前誤差のポイント
採血管の取り違えは、分析装置では補正できない重大な検査前誤差です。
選択肢の確認
1.PT EDTA‑2Na
誤り。
PTはクエン酸ナトリウム加血漿で測定します。EDTAはカルシウムを強くキレートするため、通常の凝固検査には用いません。
2.ALP EDTA‑2K
誤り。
ALPは亜鉛やマグネシウムを必要とする酵素です。EDTAは金属イオンをキレートしてALP活性を低下させます。
3.血 糖 フッ化ナトリウム
正しい。
フッ化ナトリウムは解糖系酵素を阻害し、採血後のグルコース消費を抑えるため血糖測定に用いられます。
4.赤 沈 クエン酸溶液
正しい。
赤沈では、血液が凝固しないようクエン酸溶液を用い、規定の血液・抗凝固剤比で測定します。
5.血小板数 ヘパリンリチウム
誤り。
血小板数は通常EDTA加全血で測定します。ヘパリンでは血小板凝集や染色上の問題が生じることがあります。
覚えるポイント
- PTはクエン酸ナトリウム、血算はEDTA、血糖はフッ化ナトリウムです。
- EDTAは金属依存性酵素の活性を低下させます。
- 凝固検査では採血量とクエン酸比も重要です。