38PM40|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
図の漏れ電流測定用電源ボックスでスイッチS₂の用途はどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、漏れ電流測定用電源ボックスにある各スイッチの役割が問われています。
図を確認すると、S₂はACコンセントから被測定ME機器へ向かう電源導線の片側に入っています。したがって、S₂は電源導線1本の断線を模擬するためのスイッチです。
解説
ME機器の漏れ電流測定では、正常状態だけでなく、単一故障状態を模擬して安全性を確認します。
図の電源ボックスでは、ACコンセントから被測定ME機器へ電源が供給され、下側には壁面接地端子へつながる保護接地線があります。
各スイッチの役割は、図の接続位置から判断します。
- S₁:電源ラインの接続先を切り替える位置にあり、電源極性の切り替えに関係します。
- S₂:ACコンセントからME機器へ向かう電源導線の片側に直列に入っており、電源導線1本の断線を模擬します。
- S₃:E端子から壁面接地端子へ向かう接地線上にあり、保護接地線の断線を模擬します。
漏れ電流測定では、機器の絶縁不良や単一故障時でも患者や操作者に危険な電流が流れないことを確認します。特に、電源導線の断線や保護接地線の断線は、JIS T 0601-1における単一故障状態の考え方と関係します。
図で見るポイント
スイッチが「どの線に直列に入っているか」を見ます。S₂は電源導線上、S₃は接地線上にあります。これを見分けると選択肢を整理できます。
ひっかけポイント
S₁、S₂、S₃の番号だけで覚えるのではなく、図中の配線位置で判断します。S₂は接地線ではなく、AC電源の導線側に入っています。
ME機器管理での注意点
漏れ電流測定では、正常状態と単一故障状態を正しく設定することが重要です。スイッチ設定を誤ると、接地漏れ電流、接触電流、患者漏れ電流の評価条件が変わってしまいます。
選択肢の確認
1.誤り。
電源極性の切り替えは、図ではS₁のように電源ラインの接続を入れ替えるスイッチで行います。S₂の用途ではありません。
2.正しい。
S₂はACコンセントから被測定ME機器へ向かう電源導線の1本に直列に入っています。そのため、電源導線1本の断線を模擬するスイッチです。
3.誤り。
保護接地線の断線を模擬するのは、E端子から壁面接地端子へ向かう接地線上にあるS₃です。
4.誤り。
図のS₂は追加保護接地線ではなく、電源導線側にあります。追加保護接地線の断線を模擬するスイッチではありません。
5.誤り。
患者誘導コードの切り替えは、心電図電極などの患者接続部に関係する操作です。図のS₂は電源導線上のスイッチであり、患者誘導コードの切り替えではありません。
覚えるポイント
- 漏れ電流測定では、正常状態と単一故障状態を区別します。
- S₁は電源極性の切り替えに関係します。
- S₂は電源導線1本の断線を模擬します。
- S₃は保護接地線の断線を模擬します。
- 図問題では、スイッチがどの配線上にあるかを確認して判断します。