38PM39第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

ME安全管理学電撃・漏れ電流・医用電気設備マクロ/ミクロショック・装着部・JIS T 1022・非接地配線

病院電気設備で電路の1線地絡時にも電力の供給を継続するのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、病院電気設備における非接地配線方式の目的が問われています。

非接地配線方式では、電路の1線が地絡しても大きな地絡電流が流れにくく、直ちに電源遮断されずに電力供給を継続できることが重要です。

解説

病院では、手術室や集中治療領域など、電源が突然停止すると患者安全に直結する場所があります。そのため、電気設備には停電対策だけでなく、地絡時にも安全に電力供給を続けるための工夫が必要です。

非接地配線方式は、電路を大地から絶縁した状態で使用する方式です。1線地絡が起こっても、接地された回路のように大きな地絡電流が流れにくいため、直ちに電源を遮断せずに運転を継続できます。

ただし、1線地絡を放置してよいわけではありません。1線地絡が起きた状態でさらに別の線が地絡すると、線間短絡に近い危険な状態になります。そのため、非接地配線方式では絶縁監視装置や警報により、地絡を早期に発見して対応することが重要です。

ME機器管理での注意点
非接地配線方式は「電源を止めないための方式」ですが、地絡を無視する方式ではありません。警報が出たら、使用機器、電源コード、コンセント、絶縁状態を確認し、原因を速やかに取り除きます。

ひっかけポイント
「非常電源」や「無停電非常電源」は停電時の電源確保に関係します。一方、この問題は1線地絡時にも供給を継続する配線方式を問うているため、非接地配線方式を選びます。

選択肢の確認

1.誤り。
一般非常電源は、商用電源が停止したときに重要設備へ電力を供給するための非常電源です。1線地絡時にも供給を継続する配線方式そのものではありません。

2.誤り。
無停電非常電源は、停電時にも瞬断を避けて電力を供給するための電源です。地絡時に電源供給を継続する配線方式ではありません。

3.誤り。
漏電監視装置は、漏電や絶縁低下を監視して警報を出す装置です。監視装置であって、電力供給を継続させる配線方式そのものではありません。

4.誤り。
片側接地配線方式では、1線が接地されています。もう一方の線が地絡すると大きな地絡電流が流れやすく、保護装置が動作して電源遮断につながる可能性があります。

5.正しい。
非接地配線方式では、1線地絡時にも大きな地絡電流が流れにくく、直ちに電源遮断されずに電力供給を継続できます。

覚えるポイント

  • 非接地配線方式は、1線地絡時にも電力供給を継続しやすい方式です。
  • 病院では、電源停止が患者安全に直結する場所で重要です。
  • 1線地絡を放置すると、2線目の地絡で危険な状態になります。
  • 非接地配線方式では、絶縁監視と警報対応が重要です。
  • 非常電源は停電対策、非接地配線方式は地絡時の供給継続と整理します。

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