37PM56|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、アンテナの種類と特徴が問われています。
医用テレメータや無線通信では、電波の反射、遮蔽、干渉によって受信状態が変動します。このような受信レベルの変動をフェージングといいます。
フェージング対策として有効なのが、複数のアンテナを利用するダイバーシティアンテナです。
解説
アンテナは、電気信号と電波を相互に変換する部品です。送信にも受信にも利用できます。
ダイポールアンテナは、基本的なアンテナの一つで、送信にも受信にも用いられます。「送信専用」ではありません。
パターンアンテナは、基板上に導体パターンとして形成するアンテナです。機器内に組み込みやすく、小型化にも適しています。
ロッドアンテナは棒状のアンテナで、携帯機器や無線機器で使われます。垂直に立てた場合、水平面では比較的全方向に近い放射特性を示すため、「指向性がある」と単純にいうのは不適切です。
チップアンテナは小型機器に組み込みやすいアンテナですが、小型になるほど必ず高感度になるわけではありません。一般にアンテナは小型化すると効率や帯域が低下しやすく、設計が難しくなります。
ダイバーシティアンテナは、複数のアンテナを使い、受信状態のよい信号を選択または合成する方式です。電波の反射や移動によって生じるフェージングに対して有効です。
ME機器管理での注意点
医用テレメータでは、患者の移動、壁や金属物、アンテナ配置、電池残量、ゾーン管理などで受信状態が変化します。フェージング対策として、アンテナ配置やダイバーシティ受信の理解が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
ダイポールアンテナは送信にも受信にも用いられます。送信専用ではありません。
2.誤り。
パターンアンテナは基板上に形成できるため、小型機器に組み込みやすいアンテナです。小型化が困難とはいえません。
3.誤り。
ロッドアンテナは、配置や構造により放射特性をもちますが、一般に水平面では無指向性に近い特性として扱われます。ここで「指向性がある」とするのは不適切です。
4.誤り。
チップアンテナは小型化しやすい一方、小型になるほど必ず高感度になるわけではありません。小型化により効率や感度が低下することがあります。
5.正しい。
ダイバーシティアンテナは複数のアンテナを用いて受信状態を改善する方式です。フェージング対策に優れています。
覚えるポイント
- ダイポールアンテナは送信にも受信にも使えます。
- パターンアンテナは基板上に形成でき、小型機器に組み込みやすいです。
- チップアンテナは小型ですが、小型化すれば必ず高感度になるわけではありません。
- フェージングは、反射や移動などで受信電界が変動する現象です。
- ダイバーシティアンテナはフェージング対策として重要です。