37AM86|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
医用基礎工学流体・圧力・音響レイノルズ数・ポアズイユ・静水圧・ドプラ効果
ハーゲン・ポアズイユの式はどれか。 ただし、Q を流量、ΔP を圧力差、r を管の半径、μ を粘性率、L を管の長さとする。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、円管内の層流におけるハーゲン・ポアズイユの式が問われています。
式は次の形で覚えます。
- Q = ΔP・πr⁴ / 8μL
特に重要なのは、流量 Q が管の半径 r の4乗に比例することです。
解説
ハーゲン・ポアズイユの式は、円管内を粘性流体が層流として流れるときの流量を表す式です。
- Q:流量
- ΔP:圧力差
- r:管の半径
- μ:粘性率
- L:管の長さ
式は、
- Q = ΔP・πr⁴ / 8μL
です。
この式から、流量は次のように変化します。
- 圧力差 ΔP が大きいほど、流量 Q は増える。
- 管の半径 r が大きいほど、流量 Q は大きく増える。
- 粘性率 μ が大きいほど、流量 Q は減る。
- 管の長さ L が長いほど、流量 Q は減る。
なかでも、半径 r が4乗で効くことが非常に重要です。管の半径が少し変わるだけで、流量や血管抵抗は大きく変化します。
ひっかけポイント
r² ではなく r⁴ です。また、粘性率 μ と管の長さ L は分母に入ります。
血液透析回路、人工心肺回路、カテーテル、血管抵抗などを考えるときにも、この「半径の4乗」の影響は重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
r⁴ は含まれていますが、粘性率 μ が分子に入っています。粘性率が大きいほど流れにくくなるため、μ は分母に入る必要があります。
2.誤り。
粘性率 μ が分子にあり、さらに半径が r² になっています。ハーゲン・ポアズイユの式では、μ は分母、半径は r⁴ です。
3.誤り。
粘性率 μ と管の長さ L が分母にある点は近いですが、π が分母にあり、半径も r² になっています。正しくは πr⁴ が分子に入ります。
4.正しい。
Q = ΔP・πr⁴ / 8μL は、ハーゲン・ポアズイユの式として正しい形です。
5.誤り。
分母の 8μL は正しいですが、半径が r² になっています。流量は半径の2乗ではなく4乗に比例します。
覚えるポイント
- ハーゲン・ポアズイユの式は Q = ΔP・πr⁴ / 8μL です。
- 流量は圧力差 ΔP に比例します。
- 流量は管の半径 r の4乗に比例します。
- 流量は粘性率 μ と管の長さ L に反比例します。
- 血管径やチューブ径のわずかな変化は、流量に大きく影響します。