R05A76|令和5年度 准看護師試験 過去問
放射線療法を受ける患者の看護について、適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、放射線療法中の皮膚管理と照射部位の確認が問われています。
放射線療法では、正確な部位に照射することが重要です。そのため、照射部位を示すマークは、医療者の許可があるまで消さないようにします。
解説
放射線療法では、治療計画に基づいて決められた部位へ放射線を照射します。照射位置を正確に合わせるため、皮膚にマークがつけられることがあります。このマークが消えると、照射部位の確認に支障が出る可能性があります。
照射部位の皮膚は、発赤、乾燥、かゆみ、色素沈着、びらんなどを起こしやすくなります。そのため、スキンケアをしないのではなく、こすらない、刺激を避ける、清潔を保つなどのやさしいケアが必要です。
粘膜は皮膚より放射線の影響を受けやすい組織です。口腔、咽頭、腸管、膀胱などの粘膜症状にも注意します。
放射線宿酔は、照射開始後比較的早期にみられることがある全身反応で、倦怠感、食欲不振、悪心などがみられます。2か月から3か月後に現れるものとして覚えるのは適切ではありません。
准看護師としての観察ポイント
照射部位の発赤、乾燥、かゆみ、痛み、びらん、倦怠感、食欲低下、悪心を観察します。皮膚トラブルや強い全身症状があれば、看護師や医師へ報告します。
選択肢の確認
1.照射部位のマークは、許可があるまで消さないように留意する。
適切である。
照射部位のマークは、正確な位置に放射線を照射するために必要です。医療者の許可があるまで消さないようにします。
2.照射部位の皮膚は脆弱化するためスキンケアは行わない。
誤り。
照射部位の皮膚は脆弱化しますが、スキンケアを行わないのではありません。刺激を避け、清潔を保ち、こすらないようにケアします。
3.皮膚は粘膜に比べ低線量で放射線障害を受ける。
誤り。
粘膜は皮膚より放射線の影響を受けやすい組織です。口腔粘膜や消化管粘膜の障害に注意します。
4.放射線宿酔は 2 か月から 3 か月後に現れる。
誤り。
放射線宿酔は照射開始後の比較的早い時期にみられることがあります。2か月から3か月後に現れるものとしては適切ではありません。
覚えるポイント
- 照射部位のマークは許可があるまで消さない。
- 照射部位の皮膚はこすらず、刺激を避ける。
- 放射線療法では皮膚障害と粘膜障害を観察する。
- 放射線宿酔では倦怠感、食欲不振、悪心に注意する。
- 患者には自己判断で外用薬や湿布を使用しないよう説明する。