34PM143|第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
次の症例について、問題143、144の問いに答えよ。 「43歳の男性。主訴は日によって部位が異なる腰下肢痛。ストレスでイライラする。左右のSLRテスト、ケンプテスト、ペイステストは陰性。下肢の筋力、知覚、腱反射は正常。脈は弦を認める。」 疾患として最も可能性が高いのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この症例では、神経学的異常がなく、痛みの部位が日によって変化し、ストレスでイライラする点が重要です。
器質的な神経根障害よりも、心因性腰痛を考えます。
解説
心因性腰痛は、心理的ストレスや不安、抑うつ、緊張などが痛みの発生や増悪に関係する腰痛です。
本症例では、SLRテスト、ケンプテスト、ペイステストが陰性で、下肢の筋力、知覚、腱反射も正常です。これは、腰椎椎間板ヘルニアによる根性坐骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群を積極的に示す所見が乏しいことを意味します。
一方で、痛みの部位が日によって異なること、ストレスでイライラすること、脈弦を認めることから、心理的要因や東洋医学的な肝気鬱結の影響を考えます。
ひっかけポイント
SLR、ケンプ、ペイステストが陰性で神経所見も正常なら、神経根や梨状筋による明確な圧迫所見は考えにくくなります。
選択肢の確認
1.心因性腰痛
正しい。
痛みの部位が一定せず、ストレスとの関連があり、神経学的異常がみられないため、心因性腰痛が最も考えられます。
2.梨状筋症候群
誤り。
梨状筋症候群では殿部痛や坐骨神経痛様症状がみられ、ペイステストなどが陽性になることがあります。本症例ではペイステスト陰性です。
3.根性坐骨神経痛
誤り。
根性坐骨神経痛では、神経根障害により下肢痛、しびれ、筋力低下、知覚障害、腱反射異常などがみられることがあります。本症例ではこれらが正常です。
4.腰部脊柱管狭窄症
誤り。
腰部脊柱管狭窄症では間欠跛行や前屈での軽快、ケンプテスト陽性などが手がかりになります。本症例ではケンプテスト陰性で神経所見も正常です。
覚えるポイント
- 心因性腰痛では痛みの部位や強さが一定しないことがあります。
- 神経根障害では筋力、知覚、腱反射の異常を確認します。
- ストレスとイライラ、脈弦は肝気鬱結を考える手がかりです。