33PM141|第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
次の症例について、問題141、142の問いに答えよ。 「65歳の女性。自宅で転倒。左大転子周囲に腫脹と内出血があり、背臥位で左下肢外旋位がみられた。立ち上がることができず、人工股関節置換術を受けた。」 最も考えられる疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、転倒後の股関節周囲の所見から、大腿骨頸部骨折を判断します。
高齢者の転倒後に、股関節痛、立位困難、患側下肢の外旋位がみられた場合は、大腿骨近位部骨折を強く疑います。
解説
大腿骨頸部骨折は、高齢者の転倒で多い骨折です。骨粗鬆症が背景にあると、軽い転倒でも発生します。
症例では、左大転子周囲の腫脹と内出血、背臥位で左下肢外旋位、立ち上がれないことが示されています。これらは大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折など、大腿骨近位部骨折でみられる重要所見です。
さらに、人工股関節置換術を受けたという情報も、大腿骨頸部骨折を考える手がかりになります。大腿骨頸部骨折では、骨癒合が得にくい場合や高齢者では人工骨頭置換術・人工股関節置換術が選択されることがあります。
ひっかけポイント
高齢者の転倒後に下肢外旋位と起立不能があれば、大腿骨頸部骨折をまず疑います。
選択肢の確認
1.関節リウマチ
誤り。
関節リウマチは慢性炎症性疾患で、多関節の腫脹や疼痛、手指変形などが中心です。転倒直後の大転子周囲の腫脹・内出血、下肢外旋位、起立不能を説明する疾患としては不適切です。
2.股関節後方脱臼
誤り。
股関節後方脱臼では、典型的に股関節は屈曲・内転・内旋位をとります。本症例では背臥位で左下肢外旋位がみられており、大腿骨頸部骨折がより適切です。
3.大腿骨頸部骨折
正しい。
高齢者の転倒後、股関節周囲の腫脹や内出血、患側下肢外旋位、起立不能がみられます。人工股関節置換術を受けた点からも最も考えられます。
4.変形性股関節症
誤り。
変形性股関節症は慢性的に股関節痛や可動域制限をきたす疾患です。転倒を契機に急に立ち上がれなくなり、腫脹や内出血を伴う本症例には合いません。
覚えるポイント
- 高齢者の転倒後の股関節痛では大腿骨頸部骨折を疑います。
- 大腿骨頸部骨折では患側下肢が外旋位をとることがあります。
- 股関節後方脱臼では屈曲・内転・内旋位が典型です。
- 大腿骨頸部骨折では人工骨頭置換術や人工股関節置換術が行われることがあります。