33PM170|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
はり理論鍼刺激と神経生理自律神経・下行性抑制・痛みの悪循環
刺鍼により痛みの悪循環を最も改善させるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
疼痛が筋緊張、局所循環不全、代謝産物蓄積を介してさらに疼痛を強める悪循環と、刺鍼による局所循環改善を結び付ける問題です。NOによる血管拡張は虚血を改善し、この悪循環を断つ方向に働きます。
解説
痛みがあると反射的に筋緊張や交感神経活動が高まり、局所血管が収縮して血流が低下します。虚血によって発痛物質や代謝産物が蓄積すると、侵害受容器がさらに刺激され、痛みが増強するという悪循環が形成されます。
刺鍼刺激は局所で一酸化窒素、NOの産生・放出に関与し、血管平滑筋を弛緩させて血流を改善することがあります。これにより虚血と代謝産物蓄積が軽減され、痛みの悪循環を改善する方向に働きます。
選択肢の確認
1.a運動ニューロンの興奮:誤り。a運動ニューロンの興奮は骨格筋収縮を高め、筋緊張を介して悪循環を強める方向に働き得ます。
2.NOによる血管拡張:正しい。NOは血管を拡張して局所血流を改善し、虚血と発痛物質の蓄積を軽減するため正しいです。
3.プロスタグランジンの産生促進:誤り。プロスタグランジンは侵害受容器を感作して末梢性痛覚過敏に関与するため、その産生促進は疼痛改善とは逆方向です。
4.交感神経の興奮:誤り。交感神経の興奮は一般に末梢血管収縮や筋緊張を促し、疼痛の悪循環を改善する作用とは考えにくいです。
覚えるポイント
- 痛みは筋緊張と循環不全を介して悪循環を作る。
- NOは血管平滑筋を弛緩させる。
- 血流改善は虚血と代謝産物蓄積を軽減する。
- プロスタグランジンは痛覚過敏に関与する。