33PM169|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
はり理論鍼刺激と神経生理自律神経・下行性抑制・痛みの悪循環
下行性抑制系について最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
内因性の下行性疼痛抑制系が、どのように賦活され、どこを通り、どの伝達物質を使うかを整理する問題です。侵害刺激による上行性入力は、中脳水道周囲灰白質などを介して下行性抑制系を動員します。
解説
強い侵害刺激が加わると、その情報は脊髄から脳へ上行すると同時に、中脳水道周囲灰白質、延髄吻側腹内側部、青斑核などを含む内因性疼痛抑制系を賦活します。下行線維は主に脊髄の背外側索を通って後角に達し、セロトニン、ノルアドレナリン、内因性オピオイドなどを介して侵害受容伝達を抑えます。
中脳水道周囲灰白質では、GABA作動性介在ニューロンの抑制、すなわち脱抑制によって出力ニューロンが活性化されることが重要です。
選択肢の確認
1.侵害受容ニューロンの興奮により賦活する。:正しい。侵害受容ニューロンからの入力は中脳水道周囲灰白質などを介して下行性抑制系を賦活し得るため正しいです。
2.中脳水道周囲灰白質のGABA作動性ニューロンの興奮により賦活する。:誤り。中脳水道周囲灰白質ではGABA作動性ニューロンの興奮よりも、その抑制による出力ニューロンの脱抑制が下行性抑制系の賦活に重要です。
3.脊髄前側索を下行する。:誤り。下行性疼痛抑制線維は主に脊髄背外側索を下行します。前側索は上行性の痛覚伝導路との関連が強いです。
4.ヒスタミンが関与する。:誤り。下行性抑制にはセロトニン、ノルアドレナリン、内因性オピオイドなどが関与し、ヒスタミンが中心ではありません。
覚えるポイント
- 侵害刺激は下行性疼痛抑制を動員する。
- 中脳水道周囲灰白質ではGABA抑制解除が重要。
- 下行線維は主に背外側索。
- 主要伝達物質はセロトニン・ノルアドレナリン・内因性オピオイド。