33PM165|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
はり理論鍼施術の安全管理禁忌・心タンポナーデ・脳貧血
刺鍼によって心タンポナーデの危険性がある経穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
前胸部の経穴と深部臓器の位置関係から、心損傷による心タンポナーデの危険を判断する問題です。膻中は胸骨体上にあり、まれな胸骨孔が存在する場合には深い直刺で心膜・心臓へ達する危険があります。
解説
膻中は前正中線上、第4肋間と同じ高さに取る任脈の経穴です。通常は胸骨が深部を保護しますが、胸骨体に先天的な胸骨孔がある人では、外見から分からないまま深い直刺をすると心膜や心臓を損傷し、出血が心膜腔に貯留して心タンポナーデを起こす危険があります。
このため膻中では深い直刺を避け、胸骨孔の可能性を含む局所解剖を踏まえた安全な方法を選ぶ必要があります。本問は重大な有害事象の予防を問うものです。
選択肢の確認
1.中府:誤り。中府は前胸部外側にあり、深刺では肺・胸膜を損傷して気胸を起こす危険が中心です。
2.膻中:正しい。膻中は胸骨上にあり、胸骨孔が存在する場合の深い直刺で心膜・心臓を損傷し、心タンポナーデを起こし得るため正しいです。
3.巨闕:誤り。巨闕は上腹部前正中線上にあり、深刺では腹腔内臓器への注意が必要ですが、本問で最も典型的な心タンポナーデ危険穴ではありません。
4.期門:誤り。期門は第6肋間にある肝経の募穴で、深刺では肺・肝などの損傷に注意します。
覚えるポイント
- 膻中は前正中線上、第4肋間の高さ。
- 胸骨孔があると深刺で心膜・心臓損傷の危険。
- 前胸部では深度と刺入方向を厳守する。
- 中府・期門では気胸にも注意する。