32PM164|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
はり理論安全管理・感染対策禁忌・椎骨動脈・感染性廃棄物
鍼療法の禁忌はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、鍼療法の適応と禁忌を安全管理の視点で判断します。
クスマウル呼吸を伴う意識障害は、重篤な代謝異常などを疑う危険な状態であり、鍼療法ではなく緊急医療が優先されます。
解説
クスマウル呼吸は、深く大きい呼吸が続く状態で、糖尿病性ケトアシドーシスなどの代謝性アシドーシスでみられることがあります。意識障害を伴う場合は生命に関わる可能性があり、直ちに医療機関での対応が必要です。
化学療法に伴う吐き気、悪性腫瘍に伴う痛み、つわりは、状態や医師の管理、施術者の技量、安全確認のもとで補助的に鍼療法が検討されることがあります。
ただし、発熱、出血傾向、感染、全身状態不良、意識障害などがある場合は、施術可否を慎重に判断します。
安全管理上のポイント
意識障害、異常呼吸、ショック、急性腹症、神経脱落症状などは、施術より救急対応を優先します。
選択肢の確認
1.化学療法に伴う吐き気
誤り。
化学療法に伴う吐き気に対して、鍼療法が補助的に検討されることがあります。禁忌として最も適切ではありません。
2.悪性腫瘍に伴う痛み
誤り。
悪性腫瘍に伴う痛みに対して、緩和ケアの一部として鍼療法が用いられる場合があります。ただし、病態や全身状態の確認は必要です。
3.つわり
誤り。
つわりに対して鍼療法が補助的に用いられることがあります。妊娠中は禁忌部位や刺激量に注意しますが、この選択肢は禁忌として最も適切ではありません。
4.クスマウル呼吸を伴う意識障害
正しい。
クスマウル呼吸と意識障害は重篤な全身状態を示す危険所見です。鍼療法の禁忌であり、緊急医療が優先されます。
覚えるポイント
- 意識障害を伴う患者への鍼療法は禁忌として考えます。
- クスマウル呼吸は代謝性アシドーシスでみられる重要所見です。
- 急変リスクがある場合は医療機関へつなぎます。
- 鍼療法の適応判断では、安全性を最優先します。