46AM50|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
Ⅱ 実際的知識操作・運用呼吸療法・麻酔/麻酔器・手術室機器
麻酔器の呼吸回路内の圧力を過剰に上昇させない機能をもつのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、麻酔器の各構成部品のうち、呼吸回路内の圧力が上がりすぎないようにする機能をもつものが問われています。各部品の役割を区別することがポイントです。
解説
麻酔器の呼吸回路は、患者にガスを送ったり呼気ガスを受けたりします。回路内の圧力が上がりすぎると肺を傷める危険があるため、圧力を制限するしくみが必要です。
各部品の役割:
- APL弁(調整可能圧力制限弁):回路内の圧力が設定値を超えると余分なガスを逃がし、圧力が上がりすぎないように制限する弁。名前のとおり「圧力制限(pressure limiting)」を行う。
- 二酸化炭素吸収装置:呼気ガスに含まれるCO2を吸収して除去する装置。圧力制限はしない。
- 気化器:液体の吸入麻酔薬を気化させて、決まった濃度のガスにする装置。圧力制限はしない。
- 呼吸バッグ:手動換気に使い、ガスをためる袋。多少のクッションにはなるが、圧力を制限する弁ではない。
- 酸素フラッシュ弁:押すと大量の酸素を一気に流す弁。むしろ回路内圧を上げる方向に働く。
呼吸回路内の圧力を過剰に上昇させない機能をもつのはAPL弁です。
ME機器管理での注意点
APL弁の設定や動作不良は、回路内圧の異常上昇につながり患者に危険です。麻酔器の点検では弁の作動確認が重要です。
選択肢の確認
1.二酸化炭素吸収装置
誤り。
呼気ガス中のCO2を吸収して除去する装置で、圧力を制限する機能はありません。
2.APL(adjustable pressure limiting)弁
正しい。
回路内の圧力が設定値を超えると余分なガスを逃がし、圧力が過剰に上昇しないように制限します。名称どおり圧力制限弁です。
3.気化器
誤り。
液体麻酔薬を気化させて濃度を調整する装置で、圧力制限の機能はありません。
4.呼吸バッグ
誤り。
手動換気やガスのためとして使う袋で、多少のクッションにはなりますが、圧力を制限する弁ではありません。
5.酸素フラッシュ弁
誤り。
押すと大量の酸素を一気に流す弁で、むしろ回路内圧を上げる方向に働きます。圧力制限の機能はありません。
覚えるポイント
- 呼吸回路内の圧力を過剰に上げない機能はAPL弁(調整可能圧力制限弁)。
- 二酸化炭素吸収装置はCO2除去、気化器は麻酔薬の濃度調整。
- 呼吸バッグはガスのため・手動換気用、酸素フラッシュ弁は大量酸素供給用。
- APL弁の作動確認は麻酔器点検の重要項目。