44PM36|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
酸素濃縮器で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、酸素濃縮器の膜型と吸着型の特徴が問われています。
酸素濃縮器は、空気中の酸素を濃縮して患者へ供給する装置です。
吸着型では、ゼオライトなどにより窒素を選択的に吸着し、酸素濃度を高めます。
吸着型で得られるガスは乾燥しやすいため、患者へ投与する際には加湿器が必要になります。
解説
酸素濃縮器には、膜型と吸着型があります。
吸着型は、PSA方式、圧力変動吸着方式としてよく用いられます。ゼオライトなどの吸着剤が窒素を選択的に吸着し、酸素を多く含むガスを取り出します。
ここで大切なのは、吸着型が酸素を吸着するのではなく、主に窒素を吸着するという点です。窒素が取り除かれるため、相対的に酸素濃度が高くなります。
吸着型では、乾燥した酸素濃縮ガスが供給されるため、患者の気道乾燥を防ぐ目的で加湿器を併用します。
膜型は、酸素と窒素の膜透過性の違いを利用します。ただし、一般に高濃度酸素を得る点では吸着型が有利であり、膜型で90%以上の高濃度酸素を安定して供給するという記述は不適切です。
また、吸着型でも流量を上げすぎると酸素濃度が低下することがあります。流量によらず一定ではありません。
ひっかけポイント
吸着型は「酸素を吸着する」のではなく、主に「窒素を吸着する」ことで酸素濃度を高めます。ここはよく問われます。
選択肢の確認
1.膜型はコンプレッサが必要である。
誤り。
この設問では、吸着型のPSA方式で圧縮空気を用いる点が重要です。膜型を代表して「コンプレッサが必要」とする記述は正答としては不適切です。
2.膜型で供給できる酸素濃度は 90% 以上である。
誤り。
膜型は酸素と窒素の膜透過性の違いを利用しますが、90%以上の高濃度酸素を供給する方式としては一般に吸着型が代表です。膜型で90%以上とする記述は不適切です。
3.吸着型は加湿器が必要である。
正しい。
吸着型酸素濃縮器から供給される酸素濃縮ガスは乾燥しやすいため、患者へ投与する際に加湿器を用います。この記述が正答です。
4.吸着型は酸素を選択的に吸着する。
誤り。
吸着型では、ゼオライトなどが主に窒素を選択的に吸着します。その結果、酸素が濃縮されます。酸素を選択的に吸着するわけではありません。
5.吸着型は流量によらず酸素濃度が一定である。
誤り。
吸着型でも、設定流量や装置能力を超える流量では酸素濃度が低下することがあります。流量によらず常に一定とはいえません。
覚えるポイント
- 酸素濃縮器には膜型と吸着型があります。
- 吸着型はゼオライトで主に窒素を吸着します。
- 窒素を除くことで酸素濃度が高くなります。
- 吸着型では乾燥ガスになるため加湿器が必要です。
- 流量が増えると酸素濃度が低下する場合があります。