44AM25|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
MRI について誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、MRI の特徴が問われています。
MRI は、水素原子からの信号を利用して画像化する検査で、軟部組織の描出に優れることが大きな特徴です。
一方、皮質骨は信号が乏しく、骨の詳細な撮像には一般に X 線 CT のほうが適しています。
解説
MRI は、強い磁場と電波を用いて、体内の水素原子核から得られる信号を画像化する装置です。
体内には水や脂肪が多く含まれるため、水素原子は多く存在します。そのため、脳、脊髄、筋肉、靱帯、腫瘍などの軟部組織を詳しく観察するのに適しています。
また、MRI は撮像断面を比較的自由に設定でき、横断像、冠状断像、矢状断像などを得ることができます。さらに、MRA と呼ばれる MR 血管撮影も可能です。
一方、骨、特に皮質骨は水素原子が少なく、MRI では信号が弱くなります。骨折や骨皮質の詳細評価には、X 線撮影や X 線 CT が適していることが多いです。
この問題は誤っているものを選ぶ問題なので、「骨の撮像に適している」とする2が正答です。
ひっかけポイント
MRI は体の内部を詳しく見られる検査ですが、すべての組織に万能ではありません。
軟部組織は得意、骨皮質の詳細は CT が得意、と整理しましょう。
選択肢の確認
1.血管撮影が可能である。
記述としては正しい。
MRI では MR angiography、MRA により血管を描出できます。造影剤を使う方法と、流れを利用して描出する方法があります。
2.骨の撮像に適している。
正答。記述としては誤り。
MRI は軟部組織の描出に優れますが、皮質骨は水素原子が少なく信号が乏しいため、骨の詳細な撮像には一般に X 線 CT のほうが適しています。
3.断層面は任意に設定できる。
記述としては正しい。
MRI は撮像断面を比較的自由に設定できます。横断像、冠状断像、矢状断像など、目的に応じた断面を得られます。
4.軟部組織の撮像に適している。
記述としては正しい。
MRI は脳、筋肉、靱帯、椎間板、腫瘍などの軟部組織のコントラストに優れています。これは MRI の大きな特徴です。
5.水素原子からの信号を画像化する。
記述としては正しい。
MRI は主に体内の水素原子核、つまりプロトンから得られる信号を画像化します。水や脂肪が多い組織で信号を得やすいです。
この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている2が正答です。
覚えるポイント
- MRI は磁場と電波を使います。
- MRI は主に水素原子核からの信号を画像化します。
- MRI は軟部組織の撮像に優れます。
- MRI では任意断面の撮像が可能です。
- 骨皮質の詳細評価は、一般にX 線 CTが得意です。