115PM021|第115回 看護師国家試験 過去問
筋肉内注射を行う部位で適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.三角筋
この問題のポイント
成人の筋肉内注射において、神経や血管損傷のリスクを最小限に抑える安全性が最も重要である。特に、注射部位が筋肉の厚さ、周囲の神経・血管との距離、そして臨床で頻繁に使用される実務的背景を考慮した選択が求められる。
解説
筋肉内注射は、薬液の迅速な吸収を期待するため、血流が豊富な筋肉に投与される。三角筋は肩関節周囲に位置し、皮下組織に比べて筋肉が厚く、神経(例:橈骨神経、腋窩神経)に離れているため、損傷リスクが低い。また、ワクチン接種などで頻繁に使用されるため、安全で実務的にも確立された部位である。注射は肩峰下約3横指の中央部で行い、皮膚に対して90度(筋層が薄いため45〜90度)に穿刺する。
選択肢の確認
1.三角筋:肩峰下の中央部に位置し、周囲の神経・血管に離れており、安全性と実用性が高く、標準的な第一選択部位。
2.大殿筋:かつては臀部注射の第一選択だが、坐骨神経に近接し損傷リスクがあるため、現在では中殿筋に代わって推奨されている。
3.上腕二頭筋:上腕前面にあり、正中神経や尺骨神経が走行しており、損傷リスクが高く、筋注としては推奨されない。
4.大腿二頭筋:坐骨神経に近接しており、損傷リスクが高い。大腿部では外側広筋が選ばれるが、この部位は適切でない。
覚えるポイント
「三角筋=安全で頻用」「臀部=中殿筋に変更」「神経に近づかない=安全」を意識すれば、臨床現場で確実に使える判断が可能になる。