114AM023第114回 看護師国家試験 過去問

成人の持続点滴静脈内注射の方法で適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

成人の持続点滴において、穿刺部位の選択は安全性と治療の継続性に直結する。特に関節付近に穿刺すると、動作による血管の圧迫や変形が生じ、滴下不良、血管外漏出、針の抜去などのリスクが高まる。そのため、穿刺部位の選択において「活動を妨げる部位を避ける」ことが最も重要な原則である。

解説

持続点滴では、患者の日常生活(ADL)を尊重しつつも、滴下の安定性と安全性を確保する必要がある。関節付近(例:手関節、肘関節)に穿刺すると、屈曲や伸展動作で血管が圧迫され、薬液が正常なルート外に漏出するリスクが増加する。また、その場所に針を留置することで、患者の動作が制限され、生活の質に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、前腕や手背の静脈を選択し、活動に干渉しない部位に設定することが基本となる。必要に応じて、関節付近に留置した場合はシーネなどで適切に固定するが、原則として活動を妨げる部位は避けるべきである。

選択肢の確認

1.点滴筒には1/5 の薬液を満たす。:薬液量が少なすぎて滴下確認や空気混入防止が困難。適切な量は1/2〜1/3。
2.刺入部が見えないように固定する。:発赤や腫脹などの異常を早期に発見できないため、観察可能な状態に固定する。
3.刺入部は関節などの活動を妨げる部位を避ける。:関節付近では動作によるリスクが高まり、安全で効果的な点滴が確保できる。
4.液面が刺入部から30 cm の高さになるように輸液バッグをかける。:液面高さは80〜100cmが適切で、30cmでは滴下が遅延し、空気混入のリスクが増す。

覚えるポイント

持続点滴の3つの基本原則を「前腕→手背→上腕」という順に覚えると、穿刺部位の選択がスムーズになる。特に「関節を避ける」「透明フィルムで観察できる」「バッグは80〜100cmで吊す」をセットで記憶すると、実務での判断が的確になる。

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